社会の一員という自覚

パン作りから「協力すること」「ルールを守ること」「仲間との違いを受け入れること」を身につけます。

エスプリドゥでは、言語理解やコミュニケーションに困難さをもつ障害者(知的・精神・発達)の特性を理解し、ご本人の「できる部分」「できそうな部分」などを体験利用時から利用期間を通して、繰り返しアセスメントします。

そして、作業内容はもちろん、作業環境や作業ツールも含めて個別化した活動を提供し、利用者様一人ひとりが社会とのつながりを持ち、それぞれの目標を達成することを目指します。

利用者様にとって誇れる「働く場所」をつくっていきたい

  • サービス管理責任者 小林重昭(こばやししげあき)
  • 2015年10月入社
  • 精神保健福祉士・介護福祉士

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-簡単な自己紹介をお願いします。

小林) エスプリドゥでサービス管理責任者をしている小林重昭です。入職は2016年、同法人のグループホーム、サクレ江戸川で生活支援員として2年間勤務の後、エスプリドゥへ配属となりました。前職では医療・介護サービスの事業所にて、訪問看護・訪問介護・デイサービス等で働いていました。

-高齢者福祉から、障害福祉の仕事に転職するキッカケは何だったのですか?

小林) 前職では事業所管理の仕事をしていました。不慣れな管理業務に戸惑い、仕事を抱え込み、セルフケアを怠った結果『適応障害』を患ってしまいました。自宅で療養をしていた際、当法人に在籍している知人から声をかけて頂いたのがきっかけです。又、自分の息子が発達障害を持っており、療育についても学べると思い入社させて頂きました。

-同じ福祉業界ではありますが、これまでの仕事との違いはありましたか?

小林) ご利用者様の現在と未来を含め、豊かな生活を送って頂きたいという考えは変わりません。ただ、アセスメントによって得られた情報を元に、エビデンスに基づいた支援を全従事者で提供するなど、支援に対する取り組み方が決定的に違うと体感しています。

-エスプリドゥのサービス管理責任者として、どんな役割を担っていますか?

小林) 各利用者様の個別支援計画を策定し、サービス進行状況を確認し、適宜修正などを行い、サービス提供における質の管理を行うことが私の仕事です。役職名の通りですが、事業所サービスの質の向上をしていくことが役割です。サービス提供は、個別支援が大原則です。個々の利用者様の障害特性を見極め、最適とされるサービスを提供するために事業所内で繰り返し研鑽が不可欠となってきます。

-それでは最後に、どんな就労継続支援B型事業所にしていきたいか教えてください。

小林) エスプリドゥは障害者の権利に関する条約に規定されている合理的配慮を事業所内に数多く取り入れています。見通しを立てやすい作業環境を提供することで、利用者様の主体性と自己肯定感が高まり、自分でできることを増やす事が可能です。「エスプリドゥで働くことが誇らしい!」「エスプリドゥに通って良かった!」「エスプリドゥ最高だよ!」とエスプリドゥの利用者様に支持して頂けるような事業所を作っていきたいです。

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「自分のチカラでできるんだ!」を構造化で実現「よろこび」と「やりがい」へつなげる

  • 生活支援員 平田美紀(ひらたみき)
  • 1989年11月生まれ/2016年3月入社
  • 社会福祉士・精神保健福祉士

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-まずは、簡単な自己紹介をお願いします。

平田) エスプリドゥで生活支援員をしている平田美紀です。2016 年 3 月に入社後、すぐにエスプリドゥへ配属されました。以前は、10 代~ 70 代の知的障害をお持ちの方、約 100 人が生活されている入所施設で働いていました。

-前職と比べて、支援に対する考え方等、違いはありませんか?

平田) 利用者様に今と今後を含め豊かな人生を送ってもらいたいという想いは変わりません。ただ、入所施設に比べ、就労継続支援B型はステップアップを考える方も多くいらっしゃいます。そのなかで、利用者様の今の想いや、今後のことを踏まえて、自分の意思を伝えること、自分の力で選択すること、自分の力でできると感じることが増えていくよう支援していきたいなと思っています。

-入社理由(志望動機)を教えてください。

平田) 前職の知的障がい者の入所施設で働いていました。利用者様の中には、知的障がいと精神障がいを併せてお持ちの方もいらっしゃいました。ゆっくりお話しを聞きながら支援を行い、利用者様に日々楽しく、豊かな生活を送っていただきたいという想いはありましたが実際は介護に追われていた部分がありました。B型も通所で限られた時間とはなりますが、生活面以外も利用者様と話しをしながら支援を行えるこちらを希望しました。

-生活支援員としての役割や仕事の内容を教えてください。

平田) 利用者様とサービス管理責任者が一緒に作った個別支援計画をもとに、利用者様に支援を行っています。また、構造化 を含めた利用者様が働きやすい環境設定を行なうほか、パン屋としての宣伝広告も担当しています。

-「構造化」というのは具体的にどんなことをしているのですか?

平田) 普段の生活の中では、健常者では慣れてしまって認識しづらい刺激がたくさんあります。特に発達障害の特性で、刺激に過敏な方は、いつまでも慣れない刺激があります。その対象となる刺激の種類は、明るさ・音・においなど同じ発達障害の方でも千差万別です。私たちでも、気になる刺激が近くにある状態で、集中するのは難しいですよね。こんな時に、「構造化」することで解決できることもあります。たとえば、視覚的な情報が気になりやすい利用者様には、目の前にある作業に集中できるよう、作業台の前方左右の端を 180cm のパーテーションで囲っています。これも1つの「構造化」といえます。そのほかにも、それぞれの利用者様の理解の仕方にあわせた手がかりや、行動や目線の動きに合わせた作業道具の配置などもしています。

-「構造化」がうまくいくと、どういった変化がみられますか?

平田) 作業に集中できず作業場内を動き回ってしまったり、立ちすくんでしまったり、スタッフに繰り返し質問をされる利用者様がいらっしゃいました。構造化を行った後は、自分で本日のスケジュールを確認し、スケジュールに沿ってお一人でレシピや工程表を見ながら作業を進めることができるようになっています。このように、「構造化」がうまくいくとご本人が、お持ちのチカラが発揮され、ご本人の心の安定や自己肯定感の向上も期待できます。

-自己肯定感の向上以外にも、エスプリドゥを利用することで、利用者様が得られるものはありますか?

平田) ご本人の力で作業を進めること、街のパン屋の一員として活躍することで所属すること、生産しお客様に喜んでもらえることで、利用者様の「よろこび」や「やりがい」につながっていると思います。加えて、通所をしながら、学校や家庭内とは違う、職場での社会性を学ぶことになります。その過程で課題等に向き合う場面が出てくるとは思いますが、ご本人がその課題と向き合い、自身の力で乗り越えていくことでエンパワメントにつながると考えています。また社会性の面では、一緒に働きながら、自分と他者と違いを学びながら、仕事での付き合い方を学んでいきます。そして、エスプリドゥは就労継続支援 B 型の事業所であると同時に街のパン屋でもあります。お客様との接客を通して、言葉づかい、身だしなみ、食品を扱う際の衛生管理も学ぶことができます。

-「よろこび」や「やりがい」を感じてもらうために、していることはなんですか?

平田) 利用者様によっては、口頭でお伝えするより文字や写真・イラスト等で伝えた方が理解をしやすい方もいらっしゃいます。そのため、すべての利用者様が、主体的にパン作りをおこなえるよう、職員が商品レシピを作成しています。利用者様にレシピを見ながらパン作りをしていただくことで、ご本人のチカラで行う主体性、また、「一人でできた!」という達成感を感じていただくことが、「よろこび」や「やりがい」につながっていると思います。利用者様が何かを作る際に、職員に尋ねることが日常化してしまうと、職員がいないとできない、誰かがいないとできないという認識や環境におちいらないように注意しています。

他にも、作業中は忙しく交流しづらいので、同じパン屋を支える仲間である他利用者や職員との交流の機会を用意しています。具体的には、毎月 1 回、利用者ミーティングを、不定期ですが任意参加のレクリエーションも実施しています。利用者ミーティングでは、来月の予定をお知らせしたり、利用者様から集まった意見を発表し、職員から回答を発表しています。レクリエーションについては、カラオケやボーリングをしたり、職員の手作りのピンポンボール入れ大会や魚釣り大会をチーム戦で実施しています。同じチームの方がボールの入れ方や魚の釣り方のコツを教えあうなど、普段かかわりの少ない利用者様同士でも会話がみられ、大変盛り上がります。

-最後に、インタビューをご覧になっている利用対象者の方に対して何か一言おねがいします。

平田) パン屋の仕事はパンをつくるだけと思われがちですが、パン屋やお菓子屋の仕事は製パン・製菓のみではありません。販売促進のための各種営業や清掃作業、包装作業や接客業についてもパン屋にとっての大切な仕事になります。作業工程が、うまくいかなかった際は、作業内容・作業工程・スケジュールの提示の仕方がご本人に本当に適しているものなのか再度検討しています。利用者様からも、どの部分が不明確なのかを聞き取りや観察をおこない、再度アセスメントを取り、利用者様のわかりやすい提示の方法や、製パン・製菓だけではないご本人にあった仕事を考えておこなっています。得意なことを作業に生かしながら、自分の力を実感しながら、地域の一員として、パン屋として、社会とつながりたい方のご利用をお待ちしています。

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人員体制(実数)

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生活支援員2名

目標工賃達成指導員2名