社会の一員という自覚

パン作りから「協力すること」「ルールを守ること」「仲間との違いを受け入れること」を身につけます。

エスプリドゥでは、言語理解やコミュニケーションに困難さをもつ障害者(知的・精神・発達)の特性を理解し、ご本人の「できる部分」「できそうな部分」などを体験利用時から利用期間を通して、繰り返しアセスメントします。

そして、作業内容はもちろん、作業環境や作業ツールも含めて個別化した活動を提供し、利用者様一人ひとりが社会とのつながりを持ち、それぞれの目標を達成することを目指します。

「利用者様が楽しく充実した事業所に」

  • サービス管理責任者 佐々木宣幸
  • 2019年2月入社
  • 精神保健福祉士

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-簡単な自己紹介をお願いします。

エスプリドゥでサービス管理責任者をしている佐々木宣幸です。2019年にエスプリドゥで働き始めて4年目になります。今年(2022年)の4月に、サービス管理責任者になりました。前職では、精神科病院で働いていました。入院されている患者様を地域での生活へと移行するためのサポートをしていました。

-精神科病院から就労継続支援B型事業所に転職するキッカケは何だったのですか?

入院での生活から、ご自宅などの地域での生活に移行する仕事をしていく中で、移行後の「その先」を知りたい、サポートしていきたいと考えるようになったからです。利用者様の生活ステージが変わり、「こんなことができるようになった」と嬉しそうに話してくださるその様子を見ることが自分のモチベーションの源だと分かりました。そこで、退院後の地域生活をメインにサポートする仕事をしたいと思い、SHIPの求人に応募しました。

-これまでの仕事との違いはありましたか?

病院で働いていると、職員側が患者様に何かをするという場面が必然的に多くなります。医師の指示の基、訪問することに同意を得た患者様宅へ伺い相談にのる仕事をしていました。それに対して、現在働いているエスプリドゥでは、こちらから何かをするというよりは、作業をすることがメインとなります。エスプリドゥはパンの生産と販売を主とした就労支援サービスなので、一緒にパンを作る時間が多くを占めています。ただ一緒に作業するだけでなく、レシピを確認しながら手順通りに進められているか、何か相談したいことがありそうか、さらにはどうしたら自分から相談できるようになるか、行動観察によりアセスメントすることも支援の大きな要素になっています。加えて、パン屋として質の高い商品を提供する必要もありますので、その管理も大事です。前職では、そういった視点はありませんでした。

-エスプリドゥのサービス管理責任者として、どんな役割を担っていますか?

エスプリドゥで働く利用者様ご本人が掲げる目標を、半年ごとに「個別支援計画」へ落とし込むというプランニングを担当しています。目標達成に向かって作業を進められているか、そのためにはどのような関りが必要か、担当の支援者へ発信しています。エスプリドゥで支援者として一緒に働いている仲間に、自分が考えている支援の方向性をしっかり伝えることは、サービス管理責任者として大事なことだと思っています。この4月にサービス管理責任者になったばかりですが、とにかく「発信」が多くなったなと実感しています。これらのことを通して、利用者様をはじめ、支援者、そして自分、みんなの成長を目指していきたいと考えています。

-それでは最後に、どんな就労継続支援B型事業所にしていきたいか教えてください。

「利用者様に楽しんで作業をしていただける場所をつくりたい」というのが、私の願いです。そのためには、作業や事業の多角化による売上のアップは見逃せないポイントだと考えています。おかげさまで、エスプリドゥはパン屋さんとして地域に認められてきました。ただこれからは、パン以外の商品やサービスを提供していくことも視野に入れています。事業内容を増やすことは、利用者様の選択の幅を広げることと、自分でできることが増えていくことを意味します。「楽しい」と「自分でできることが増える」はつながっていると思います。新しい取り組みにチャレンジしながら、より良い事業所にしていきたいと考えています。

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「やりがいのある就労支援、意見発信しやすい職場」

  • 支援スタッフ 長門良明
  • 2019年12月入社

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-簡単な自己紹介をお願いします。

エスプリドゥでスタッフをしている長門良明です。土木関係の会社から、社会福祉法人SHIPに入りエスプリドゥで働くようになってから2年半経ちます。

-転職のキッカケや入社理由を教えてください。

前職の職場環境では自分をうまく生かせず転職先を考えていたところ、あるNPO法人が運営する障害者の方だけが働くカフェに通うようになり、障害者支援に興味を持ちました。最初は就労移行支援事業所に興味を持ち希望していましたが、たまたま就労継続支援B型事業所であるエスプリドゥの求人が目に入り応募しました。そこでエスプリドゥで職場体験をしたのですが、その楽しそうな雰囲気に惹かれて入社しました。

-これまでの仕事との違いは感じましたか?

前職までの仕事とは大きく違いました。今のエスプリドゥは三社目ですが、一社目では土木関係の会社で現場監督や工事費用の積算(見積)業務をしていました。二社目もまた土木関係の会社だったのですが、総務や経理などの管理部門の業務を行なってきていました。そうした仕事からすると、障害を持っている利用者様と一緒に「働く」エスプリドゥの業務はまったくといっていいほど違いました。

エスプリドゥのような「就労継続支援B型事業所」では、障害を持つ利用者様が働くための「支援」をします。前職では上司や部下、同僚との人間関係を考え、いかに自分の業務をこなすかがメインでした。就労継続支援B型作業所では、そういった一般的な企業でのやることに加えて「就労支援」という側面が加わります。支援者として利用者様と関わることや、実際に利用者様が働くうえで「どのように工夫したらより多くのことができるだろうか」と考える「支援業務」が就労支援では必要になります。この点が大きな違いでした。

-どんな役割を担当しているのですか?

大きく分けて「支援」と「店舗運営」という2つになります。支援は、利用者様ができることを増やすのが目的です。利用者様がより仕事をしやすくなるための道具「治具(ジグ)」を作ったり、より働きやすい環境のためのルールの整備をしています。店舗運営は、商品であるパンの販売戦略を練ったり、商品開発を行なったりします。また、せっかく作った商品をより多くのお客様に知っていただくための広告宣伝活動もおこなっています。

-最後に、長門さんが感じるエスプリドゥでの仕事のやりがいを教えてください。

利用者様が、私が作った治具でより多くのことができるようになるのは、支援者としてとても嬉しかったです。また、店舗運営の面でも、開発した商品が目標を上回って売れたときには、とてもやりがいを感じました。

将来的には、エスプリドゥ全体での売上をもっと上げられるようにしたいと考えています。「できてよかったね」で終わってしまうことなく、店舗運営の目線を失わずにやっていきたいと考えています。

また、私はエスプリドゥで働くまで、仕事場の上司部下の関係はタテ社会だと思っていました。上司の言うことは絶対で、部下はその意向を忠実に守って実行するだけ、という考え方でした。しかし、エスプリドゥで働くようになり、その考え方は変わりました。上司であるサービス管理責任者やその他一緒に働く先輩方との関係性では、上司部下・先輩後輩関係なく意見発信がしやすい職場だと感じています。そういった点でも、エスプリドゥではやりがいを感じながら、日々仕事をすることができています。

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人員体制(実数)

管理者兼サービス管理責任者1名

職業指導員5名

生活支援員2名

目標工賃達成指導員2名