振り返る事で見えてくること(お菓子工房 ESPRIT DEUX)

「ブランディング」いう言葉をご存知でしょうか?
ブランディングとは…
ブランドに対する共感や信頼などを通じて顧客にとっての価値を高めてゆく
企業と組織のマーケティング戦略の1つです。

「ブランドとして認知されていないものをブランドに育て上げる」
「ブランド構成要素を強化し、活性・維持管理して行くこと」です。

今回のブログは、お菓子工房の開設に向けた取り組みと
現在の取り組みについて小林が報告をさせて頂きます。



ブランディングを確立するにブランドストーリーが必要になります。
ストーリーを意識した商品を作成し、強化・活性・維持管理を行います。
ストーリーを逸脱する事で、ブランド価値が薄れてしまいます

ブレンディング手順は以下の通りになります。
①ブランドの価値をこのようにしたいというストーリーを作成
②消費者(顧客)への効果や効能の明示
③消費者が体感できる商品の独自性
※その他、他社との差別化や付加価値などを盛り込みブランド構成要素を確立する。

説明では難しいので大手化粧品メーカーの戦略を一部紹介します。
女優の綾瀬はるかさんが出演されている基礎化粧品会社の戦略です。
①ストーリー
「透明感に満ちたクリアな肌感覚は価格を上回る価値の証し」
「業界で初めての酵母成分である〇〇のお陰」
とても魅力的に感じますよね。少々値段が高くても試してみたい…
このキャッチコピーが本当に手に入るなら安いものだ
あのCMは本当だ!もう手放せない‼ブランドの虜だ‼



我々「菓子工房エスプリドゥ」でも
職員一人一人がストーリーを練り、何度も会議で擦り合わせ
時間をかけてブランドストーリーを作り上げたのを覚えています。
合議の上決定したストーリーはこのようなものでした。

「地域に根着いたパン屋さんから生まれたお菓子屋さん。
日常的に食べるパンからワンランク上のプレゼントできるお菓子を目指しました。
各工程の専門家を集め、一つ一つ丁寧に生み出されるお菓子は、
毎年のイベントや大切な方へのプレゼントにぴったりです」
★「贈っても贈られてもうれしい焼き菓子を手作りで販売します。
イベントや記念日にも合う商品をお求め安い値段で提供し、
地域の皆さんを応援していく、そんなお店を目指していきます」

では、実際の運営はどうであったでしょうか?
ストーリーを意識した商品作成・強化・活性・維持管理が出来ていたでしょうか?
お菓子工房の開設から8か月・店舗のOPENから6か月が経過しました。



利用者様への作業提供に迷い悩み…
お客様にお越し頂く為、試行錯誤を繰り返し…
お客様の要望全てを反映しようと奔走したり…
日々の業務に埋没し、ストーリーを忘れてしまっていたと感じています。




ブランドストーリーを見返した事で感じた事…

陳列棚には:「綺麗とは思えない手書きのPOP」「規則性のない商品陳列」
レジのバックヤードは:「お客様の目に入る位置に伝達メモが複数貼ってある」
店内が覗ける窓は:「幾つも貼られたPR用掲示物で逆に店内への視界を遮っている」
ワンランク上のプレゼントを買いに来られたというお客様の目線に立っているのであろうか?
いずれもブランド強化を妨げる要因になっているのではなかろうか?
と、少なからず感じました。

そこで、再度職員間でブランドストーリーを確認し合い
ストーリーの定着に向けた行動を再確認しました。
出来る事や取り組むべき事に優先順位を付け、開始した次第です。


 


ブランドの確立というものが、半年や1年程度で出来るとは思いません。
どこかで又振り返り、決断を迫られる時が来るかもしれません。
ただ、目的や方向性を見失うことなく邁進する事が
ブランド確立の唯一の近道であり、見通しを立てた行動を取る唯一の方法であると思います。

ブランドストーリーの再確認と実行によって見えてきたものは…
「購買層の明らかな変化!」
過去のブログでも紹介をさせて頂きましたが、
パン工房の購買層調査では50代から60代の女性が4割
60代から70代の女性が3割を占めていました。

お菓子工房もOPEN当初は同様の購買層に感じていましたが、
ここ1か月で20代から30代の女性(お子様連れも含む)が圧倒的に多くなっています
又、通学時の女子高生が信号待ちの際に店舗の様子を覗かれたりする光景も見られています。

ブランドの確立にどれだけの時間が必要なのか?
今やるべき事は何であるか?計画的に取り組むべき事は何であるか?
分からない事や課題が山積しているのは事実ですが、
全職員で決定したブランドストーリーに立ち返り
足並みをそろえて目標に邁進して行きたいと思います。



そして、いずれは信号待ちで振り返る女子高生に
お菓子工房作成の「タピオカミルクティー」を買って頂きたいと考えています。
そして、いずれは信号待ちで振り返る女子高生が
お菓子工房作成の「タピオカミルクティー」を片手に「映えるよね」と言って欲しいです。
注※タピオカミルクティーは商品化の検討中であり、あくまで妄想です…

いずれにせよ
多くの時間を割いて、エスプリドゥ職員で決定したブランドストーリーです。
ブレない気持ちで取り組み、仲間と利用者様を信じて進んでゆきたいです。

これからも不定期では御座いますが
お菓子工房の近況をご報告させて頂きます。

お気軽にお問い合わせください。