ご飯が炊けるまで(課題分析編)
こんにちは。
寒くても暖かくても布団から30分は出れないエスプリドゥの平田です。
今回のブログは、
2月1日の炊飯を頑張っているM様の支援の続きになります。
前回の簡単なあらすじ
数字に不安はあるけれど、
自分の力でできることを増やしていきたいM様。
給食の炊飯をやってみようと取り組みましたが、
釜の数字が抜けている!?
お米用と水用の計量カップを準備して、
詳細気になる方はこちらへ↓
前回ブログに乗せたカップを実際に使用して炊飯に取り組んでもらいました。
しかし、
指定されたメモリになかなか合わず、お米、水共に少しずれしまっている様子でした。
そこで、今度は細かく見ていくために、課題分析を行いました。
課題分析とは?
一人で行うことが難しい事柄について、
その動作を一つ一つ細かく分け、
動作一つ一つを
一人できるのか、援助があればできるのか、できないのか を判定し、
アセスメント(評価)をするものです。
炊飯についての例として、流れを表してみましょう。
- 必要なごはんの量を決める
- お米の量をはかる
- お米を釜にいれる
- お米に水を入れ研ぐ
- お米がこぼれないように水を捨てる
- 適切な線まで水を入れる
- 炊飯窯を炊飯器にいれる
- ふたをしめる
- 炊飯のスイッチを押す
もっと細かくするならば、必要なご飯の量に対する米の合数の計算や、米のとぎ方等も
入ってくるでしょう。
エスプリドゥでの炊飯の場合、無洗米を使用しているので、
米を研ぐ工程はカットになります。
M様の場合は、3番目と5番目の工程が指示や援助でできる△となり、
その他の工程については〇になりました。
この課題分析を使用して観察したうえで、ご本人にもどこが難しいのか聞き取りを行いました。
①カップを使用する際、どこまで入れるかわかるような印が欲しい
②カップではかるときの増やしたり減らしたりの調整が難しい
とのことでした。
また、支援者側からみて、
①カップ全体が半透明なことも米がどこまで入っているか見えづらいこと
②カップの線を見る際に、カップと目線の高さを合わせていないこと
に気づきました。
次で最終章 再構造化編です。