レシピの工程を自己流にしてしまうS様
最近自宅のトイレが故障し、トイレのありがたみを知った谷です。
今回はお菓子工房で作業を行われているS様について報告します。
S様は20代男性で特別支援学校を卒業後すぐにエスプリドゥに通所されています。
愛の手帳4度で理解力、手先の器用さがあるためいろいろな商品を作成できます。
そんなS様の課題は「レシピに注目をしない」という点です。
理解力もあり、ある程度の工程はすぐに覚えてしまうため、慣れてくると
自己流のやり方に変わってしまうという報告がありました。
そこでご本人から許可をもらい作成場面を撮影しじっくり観察することにしました。
実際の作成場面や動画を見直し、
チョコを固める際に冷蔵庫に入れているがレシピには記載はない
という点に気づくことができました。
次に、どんなところが理解しづらいのか、どこを飛ばして読んでしまうのかを確認するため
別商品のレシピをお渡しし、撮影を行いました。
すると今回はレシピに注目がいき、工程通りに作業を進めることができました。
ただし、作業に慣れるまでは自己流のやり方は出てこないだろうと仮説を立て、
もうしばらく観察を継続していきます。
また通所も安定しない点が見られるため、スケジュールは1日で終えるものではなく、
2日間で完結するように変更をしてみました。
次回はこの観察を続けた点とスケジュールを変更した結果について
記載をしていきたいと思います。ご期待ください。