関係機関様との連携により得られたこと

梅雨入りが報じられましたね。
雨の日は心も体もノリが悪い
サービス管理責任者の小林です。

「今日は気分が乗らないから作業したくないな…」
「昨日ジュース飲み過ぎてお腹の調子が…」
「昨日お風呂入れなかったから製菓作業に参加できない…」


 

 

 

 

 


主人公はY様。
グループホーム(以下GH)で生活されています。

エスプリドゥへの通所は週3回
作業中は何事にでも丁寧で正確‼
そして購買者の笑顔を思い製菓作業に取り組まれています。
※写真はY様が取り組まれている「ベイクドショコラ」


 

 

 

 

「作業し始めると楽しいけれど…」
「取り組むまでにいろいろ考えちゃって」
「最後には面倒くさいが勝っちゃうんだ…」

Y様は1月から4月初旬まで(約3か月間)
生活リズムの乱れから精神的不調に陥り
医療保護入院をされていました。

退院前の関係者会議にて、GHと連携を強化する事にしました。
「生活リズムの確立」「就労習慣の定着」を支援者間の目標に掲げました。

GH支援の実践:トークンエコノミー(代理貨幣)の導入
当事業所支援の実践:就業意欲を掻き立てる作業の提案(ストレングスモデル)

エスプリドゥ職員の申し送りは9時。
申し送りの最中…
「あのお…Yです」
「欠勤の報告に来ました…」

昨日、GHの担当職員様と電話で共有をしていました。
「面倒くさい!が少しでも解消できるよう一定期間通所同行をしてみます!」
Y様の後ろを覗くとGH職員様の姿‼

生活リズムの確立…
就労習慣の確立…
就業意欲を掻き立てる…

小林:「Yさん!」
「ここ数日ベイクドショコラに専念されていますね!」
「今日は気分転換に植栽の作業をしてみませんか?」
「以前GHでミニトマトの植栽も水やりも積極的にされていましたね」
Y様:「でもお腹の調子が…」
小林:「では植栽作業はトイレ前の場所を使いましょう」
Y様:「僕一人で出来るかな?不安で…」
K様:「私、次の予定まで時間があるから手伝いますよ!」
※K様とはGH職員様
小林:「ミニトマトと同じ手順で進めてみましょう」
小林:「Yさんの取り組める範囲で結構です!」
Y様:じゃあやってみようかな…


 

 

 

 


作業に没頭する事1時間…
ハーブの植栽・ひまわりの株分けと植栽を行いました。
「今日は楽しかったです!」
「中腰でやってたから腰痛くなっちゃった…」
「今日はGHでシールもらえるかな?」


 

 

 

 

 


「面倒くさい!でも作業に取り組むことが出来ましたね!」
「はい!楽しかった!でも腰がw」
達成感と充実感に満ちた笑顔が見られました。

作業でのアセスメントはとても重要です。
アセスメント結果を基に効果的な支援方法を確立します
そしてアセスメントは継続して行い
更新して行く事が更に重要です。

しかし作業でのアセスメント以外に重要なこと
それは生活場面での情報収集を支援に反映する事です

通所型事業所では、生活場面の情報収集が容易ではありません
いかにして関係機関やキーパーソン、本人様から
生活場面の情報収集を行い、支援に反映するか?
大きな課題であると感じています。

今回の作業以前にGHより以下の情報共有をしていました。
〇製菓作業が楽しい
〇起床時に面倒くさい気分が生じる
〇GHでのトークンに意欲的
〇作業前日の準備が出来ている
〇微細作業が好き
〇集団作業より個別作業の継続性が高い
〇GHでの植栽に積極的であった
〇植物の水やりを日課にしていた
その他にも多数情報共有しました。


関係機関様と事前に情報共有を図った事で…
〇Y様への「就業意欲を掻き立てる作業提案」が今回は出来たと感じました。
〇Y様に取り組んで頂けた事で、Y様の達成感と充実感を得ることが出来ました。
〇「生活リズムの確立」「就労習慣の定着」という支援者間の目標に近づく事が出来ました。
〇Y様は「面倒くさくても」作業に取り組むことが出来たという経験を得る事が出来ました。
〇Y様はGHにて「代理貨幣」を1つ得ることが出来ました。

これだけ有益な体験を得る事が出来た「関係機関様との連携」
出来る限り多くの関係機関様と連携を図り
「支援の質」「支援の量」共に増やすことが出来たら幸いです。


 


Y様、植栽作業お疲れ様でした。
腰の痛み…
次回の通所に影響しなければ良いですね。

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