「有言実行」卒業おめでとう‼

就労A型事業所へステップアップが決定したK様のお別れ会を行いました!
K様の挨拶を伺い「立派だな」「たくましいな」と、
職員一同、涙腺が崩壊しましたWw


K様がエスプリドゥの利用を開始したのは1年半前でした…
エスプリドゥの利用への流れは?
「見学」→「体験」→「体験アセスメント職員協議」→「利用契約」の流れを踏みます。
そして毎回、見学・体験・契約の際に「くどい」ように伺うことがあります!
1:「エスプリドゥを利用して将来どうなりたいと考えていますか?」
2:「その目標達成に向けてエスプリドゥで何を学びたいですか?」
3:「目標達成時期はいつに設定しますか?」

★契約時にK様が語った事…
・2年後にはA型か一般就労に就いて「お給料でお母さんにご馳走したい!」
・最初の1年間は休まず通い仕事の習慣を身に付けたい!
と、震えながら話されていたのを思い出します。

★K様がエスプリドゥに来られた経緯…
・K様は軽度精神遅滞で区内の特別支援学校を卒業。
・卒業後は区内のスーパーマーケットに障害者枠で就職。
2年目に理解ある上司が移動となり就業環境が大きく変化してしまう。
→そして適応障害を患ってしまう。二次障害


★その後2年間精神科病院に通いながら日中活動先を保健師様と模索。
→区内B型事業所(農業)は体験途中で断念。
→区内B型事業所(食品)は契約後に内職作業班へ回される。
→区内A型事業所(食品)は作業スピードが遅いと断られてしまう。
数々の失敗体験を経て満身創痍の状態でエスプリドゥに来られました。

★K様が自身で課題に感じていた事
1:土・日・祝日にトラウマが生じて外出できない!
→スーパー勤務に関して上司から心無い発言を浴びてしまった為
2:自分よりも仲間に気を遣ってしまう
→他人軸の生活(生育歴より)
3:対人コミュニケーションが苦手

★K様と取り組んだこと
1:安定した通所を継続する
2:製パン作業の幅を広げる
3:パン焼き上げオーブンの担当業務をマスターする
4:「食材買い出し」の際に仲間と共に連携しコミュニケーションを図る
5:「不安との向き合い方」について職員と勉強する(森田療法認知行動療法


数多くの出来事がありましたね…
1:「安定した通所…」では「コロナ不安」から通所困難の時期もありました。
しかし、同時に訪れたライフイベントの変化により通所動機が固まりましたね。
2:「失敗するのが不安だけど…」「頑張って新商品に取り組んだ」と語っていました。
ナイストライ!「失敗は成功の元」の通り、失敗を職員と共に改善に向け繰り返し練習しました。
3:「失敗したらパンが台無しになる…」「重大任務」でしたね!でも最後は笑顔が確認できました。
→でも、失敗したらもう一度作ればいいだけですよねW
4:毎回仲間と楽しそうに買い出しに行かれていましたね!多くの仲間ができました。
5:「捉え方・考え方の癖」を元に柔軟に活動できましたね!
「不安解消のコツ!」「先ずはやる!」すると「不安の軽減」を感じる事ができました!

職員も気づかされたことがあります。
コロナ不安で通所が困難であった去年。
その中で、更なるライフイベントの変化が生じました。
「このままでは駄目だ!」と内発的動機が固まったと思います。
人間の行動は全て「動機」によるもの(動機づけ面接

「コロナは不安!」
「だけどコロナ不安は皆同じ!」
「だから目標は変えずに取り組む!」
「取り組んだらチャンスが生まれる!」
「取り組まないとチャンスは訪れない!」


本当によく頑張りました。
「有言実行!」素敵でした。
新天地でも「適度にやりましょう」
K様の「頑張る」は、他の方の200%労力です。
だからK様の70%を目指しましょう。

お別れの挨拶は他の利用者様・職員共に大きな刺激になりました。
本当にありがとうございました。

令和2年度(実績):一般就労へ移行4名(現定着3名)・就労継続支援A型への移行0名
令和3年度(現在):一般就労へ移行0名・就労継続支援A型への移行1名

第2・第3のK様を輩出できるよう
職員も更なる高みを目指します。

最後に…
K様エスプリドゥを卒業してもパンは3割引きで購入できますよW

エスプリドゥ 
サービス管理責任者 
小林 重昭

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