ご飯が炊けるまで(再構造化編)
あっという間に3月が終わりそうですね。
こんにちは。エスプリドゥの平田です。
今回のブログは
2月13日の ご飯が炊けるまで(課題分析編)の続きになり、
今回が最終話となります!
前回のあらすじ
炊飯用の計量カップを準備し、
お一人で炊飯に取り組んでもらいましたが
なかなか上手くいきません。
課題分析を活用して再度アセスメントを取ってみよう!
詳細気になる方はこちらへ→ご飯が炊けるまで(課題分析編)
前回の聞き取りの結果(2点)とこちらからの観察の結果(2点)を踏まえて、
カップに手を加えてみました。
聞き取り①
・カップを使用する際どこまで入れるかわかるような印が欲しい
→マジックテープで必要分のラインの横にマークを貼れるようにする
観察①
・カップ全体が半透明でどこまで米が入っているかわかりづらい
→背面に画用紙を貼り、米が入っている位置をわかりやすくする
聞き取り②
・増やしたり、減らしたりの調節が難しい
→小さいカップで少しずつ米を足しもらう
観察②
・カップの線を見る際にカップと目線の高さを合わせていない
→カップの線の見方をモデリング(行動手本を見せること)を行い、覚えてもらう
このような形で再度炊飯に取り組んでもらいました。
また、水の量の調節については、
M様のアイディアでケトルを使用しながら、すこしずつ水を入れられていました!
これは本当にナイスアイディアでした!!
ご本人も「自分で発見してビックリしました!」と笑顔で話されていました。
―――――――それでは実際に炊飯です。
課題分析時もそうなのですが、利用者様がお一人でできるかアセスメントをとる際は、
スタッフからアドバイスを行ったり、
アイコンタクトをとったり、ジェスチャーをとったりは一切しません。
スタッフの反応が今の行動が合っている合っていないかの利用者様の判断材料になってしまい、
本当にお一人でできるのか判断がつかなくなってしまうためです。
そのため、はたから見るとただ見ているという形になってしまいますが、
内心はスタッフもドッキドキです。
はたして結果は・・・・・・・
しっかりしゃがんで米の量を確認し、
米も水もピッタリに合わせることができていました!!!!
その後も悩まれる様子なく、炊飯器のスイッチを入れることができ、
ほっかほかのご飯を炊くことができました!
また、別の日に様子を見に行くと
M様は、しっかりとしゃがんでカップのラインを確認し、
水や米の量を合わせて炊飯をされていました。
今回の炊飯でますます自信がついたM様は、
今はおかずを温めて配膳することも一人でやってみたいんですと笑顔で話されています。