ご飯が炊けるまで(構造化編)
こんにちは。バレンタインといえばチョコレートですが、
本当にチョコレートが食べたいのかいま一度問いたい、エスプリドゥの平田です。
今日は、エスプリドゥの作業とそれに対しての支援の一場面をご紹介したいと思います。
エスプリドゥでは、パン作りの他に利用者様ご自身が召し上がる、
昼食の準備の作業があります。
内容は、炊飯とすでに作られているおかずの温め、配膳になります。
普段ご自宅で食事を作る機会がない方も、
今回は、自分のできることを一つ一つ増やしていこうと頑張っている、
M様が自分で炊飯を行えるようになるまでの支援をご紹介しようと思います。
まずはM様について簡単なご紹介です。
- 責任感がある
- 何かに挑戦して失敗しても「またやってみます!」と話され、向上心を持つ方
- 数字に対して不安げな様子
- 困ったときには相談ができる
- 自分の考えていることを整理して伝えるのは苦手
今回は炊飯について取り上げましたが、
それ以外にもたくさんのことを頑張りたいと話されています。
では、ここからは炊飯の支援の話になります。
当然ですが、お米を炊くには米と水をはかる必要があります。
M様の炊飯の様子を見ていると、
カップではかってはかると、今何杯計ったのか忘れてしまう、
水を入れるにも炊飯窯に記載されている数字は、12.4.6..と間が抜けており、
間の数字を想像することが難しいといった様子がありました。
炊飯窯の数字については、
私自身いままで意識もしていなかったので
M様に言われて気づいた大発見でした!
普段何気なく炊飯をしていると、
まさか間の数字が抜けているなんて思いませんよね。
ただ、これはM様にとって、必要な情報が省かれてしまっているような状況でした。
そこでまずは、水とお米を計る仕組みが必要です。
水と米が計れるよう、このようなカップを準備してみました。
すでに使用しているものなので、文字が剥げてきちゃっていますね。
こめ と書いてあるカップに必要な量の線まで米をいれる。
みず と書いてあるカップに必要な量の線まで水を入れる。
それに加えて、炊飯器にいろんなスイッチがあるので、
押すスイッチに★マークを付けてみました。
M様にもカップやボタンの使い方を説明すると
「やってみます!」
向上心あるM様ならではの返事でした。
これで、いける!!!!
私は思いました。
課題分析編へ続きます。