ちょっとした「見本の提供」
エスプリドゥの長門と申します。
私事ですがここ最近涼しくなってきましたので、休日は自然の風景をカメラで撮影しに出かけています。
ただ、撮影がなかなか上達せずいまいち納得できない写真ばかり撮ってしまい苦戦しています（笑）
誰か上手い人を見本にしたい…と、切実に思っております。
「わかりやすい見本があればいいのに…」
何か詰まった時、ついこのように思ってしまうのではないでしょうか。
今回は、そんな「もどかしさ」を解決した
とあるご利用者様への支援事例についてお伝えしていきます。
ご利用者様の特徴と作業の課題
★ご利用者様の特徴について
・軽度の知的障がい
・文章で物事を想像・理解する事が困難である
・口頭での伝達も理解に時間が必要である
★課題となった作業
「甘食の絞りが均一にならない」ことです。
甘食の絞りとは以下画像のような作業になります。
画像のように生地を３０個均一に絞る訳ですが、
絞り後の大きさにばらつきが生じ、規定の大きさに満たないものが多数発生しておりました。
規定量に満たないため商品として販売できず、廃棄処分となる事が多くあり
失敗作が５割を越える日もありました…
ご本人様もそのことにショックを受けており、何とか上達したいと常々話されていました。
ご本人様の希望を叶えるべく支援に取り組んだのが今回の支援経緯になります。
支援の内容
ではどのように支援を行ったのかご説明します。
今回取り入れた支援は「完成品のモデル提供」になります。
利用者様が作るものの完成品を粘土で作成して
完成品のイメージを明確化できるよう支援提供を行い観察しました。
いわゆる「視覚資料」というものです。
ご利用者様の障害特性として
上記でも述べたように「文章のみでは物事を想像するのが難しい」が挙げられています。
そのため、支援者側がレシピなどの文章説明や、口頭で説明を行っても
ご本人様の作業理解には繋がりにくく、ご負担を掛けてしまう結果になりやすい訳です。
そこで、ご本人様が理解しやすいよう
粘土を使って完成品のモデルを作成しました。
以下がその画像になります。
こちらを見ながら作成するように作業の工程を組みなおしました。
※近日中に色を塗り、更に本物の生地に近づけたいと思いますｗｗ
効果はすぐにあらわれました‼
均一に仕上がる割合が５割程度であったものが
8～10割にまで完成度を高めることが出来ました！！！
一部にはなりますが、その画像がこちらになります。
ほぼモデルと同等以上に均等に絞ることが出来ています。
ご本人様も「イメージしやすくなりました！」と大喜び！
自信に満ちた表情を確認することができました(^^)v
「ちょっとした見本」を示す事でここまで劇的に変わるのか！と、
我ながら感動した支援場面でした。
エスプリドゥではこのようにご利用者様に合わせた
個別支援を提供しております。
ご興味がある方・気になる方は是非お問い合わせください！
それでは失礼いたします。
＃福祉のパン屋さん
エスプリドゥ 長門